お金が貯まる9つの習慣|家計管理から少額投資まで無理なく続ける方法

毎月きちんと働いているのに、なぜかお金が残らない。節約や貯金を始めても長続きしない――そんな悩みは、知識の不足だけが原因とは限りません。この記事では、お金の使い方を見直し、貯蓄や資産形成を無理なく続けるための9つの小さな習慣を紹介します。
ななみが実際にどのような言葉や具体例でこのテーマを語っているかは、YouTube動画で見ると、よりイメージしやすいかもしれません。動画とあわせて、気になる習慣から読み進めてみてください。
お金の管理が上手な人というと、金融機関で働く人や特別な資格を持つ人を想像するかもしれません。しかし、個人の家計管理は難しい金融知識だけで決まるものではありません。日々の小さな判断を、続けやすい仕組みに変えることも大切です。
今回紹介する9つを、一度に実践する必要はありません。まずは、自分の生活に取り入れやすいものを一つ選んでみましょう。
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1.買い物を労働時間に置き換える「本当の時給」¶
最初のお金が貯まる習慣は、自分の1時間が実質的にいくらになるのかを知ることです。
ななみは若いころ、年収がおよそ900万円の仕事に就いていました。勤務時間だけで計算すると、1時間あたり約4,500円です。しかし、仕事のために使う時間は勤務中だけではありません。
通勤、身支度、食事の準備、残業なども含まれます。また、契約上の年収がそのまま手元に入るわけではなく、税金や社会保険料などが差し引かれます。
そこで、手取り収入を仕事のために使っているすべての時間で割ったところ、実質的な1時間の金額は約3,150円になりました。
値段ではなく「人生の何時間か」で考える¶
1時間の価値を3,150円と考えると、3万円の夕食は約10時間分の労働に相当します。
もちろん、3万円の食事そのものが悪いわけではありません。大切な記念日や忘れられない体験であれば、本人にとって十分な価値があるでしょう。
重要なのは、値段と交換する労働時間を理解したうえで選んでいるかどうかです。買い物の前に、次のように考えてみてください。
この品物のために、自分の人生の何時間を差し出してもよいだろうか。
私たちが支出しているのは、お金だけではありません。取り戻せない時間も使っています。この視点を持つと、必要な買い物と、何となくしている買い物を区別しやすくなります。
2.先取り貯蓄を自動化して意志に頼らない¶
月末に余った分を貯金しようと思っても、実際にはほとんど残らないことがあります。目の前に使えるお金があれば、買い物や外食に使いたくなるのは不自然なことではありません。
そこで検討したいのが、給料を受け取った直後に貯蓄分を移す「先取り貯蓄」です。
たとえば、給料日が毎月25日なら、その日に自動振替を設定します。生活用口座へ給料が入ると同時に、決めた金額を貯蓄用口座や投資用口座へ移す仕組みです。
最初の目安として、原稿では手取り収入の10%が挙げられています。余裕が出てきた場合は15%、さらに20%を目指す考え方もあります。ただし、家計の状況は人によって異なるため、生活を圧迫しない金額から始めることが大切です。
貯蓄を毎月の意志や判断に任せるのではなく、自動で続く仕組みに任せる。それだけでも、将来のためのお金を確保しやすくなります。
3.月に一度、家計の健康診断をする¶
家計簿は、細かな支出を記録すること自体が目的ではありません。入ってきたお金と出ていったお金を確認し、今後の使い方を考えるためのものです。
月末、給料日の直後、毎月5日など、自分が確認しやすい日を決めましょう。家計簿アプリ、表計算、手書きのノートのどれを使っても構いません。
50・30・20を家計確認の目安にする¶
家計を確認する見方の一つに「50・30・20」という考え方があります。
- 手取り収入の50%:家賃、光熱費、食費、交通費などの必要な支出
- 30%:カフェ、映画、外食、買い物など生活を楽しむ支出
- 20%:将来に向けた貯蓄や投資
実際に確認した結果、必要な支出が60%で、貯蓄が10%だったとしても、落ち込む必要はありません。現状を把握できたこと自体が前進です。
東京など家賃の高い地域では、必要な支出を50%に収めるのが難しく、55%や60%になる場合もあります。そのときは、無理に50%へ合わせるのではなく、自分の住環境や家族構成を踏まえて調整しましょう。
原稿では、将来に向けた20%をできるだけ守り、カフェを一回減らす、服を一着見送るなど、楽しみの支出を少し調整する考え方が紹介されています。
大きな固定費だけでなく、小さな支出も見る¶
家賃や自動車ローンは、契約があるため、すぐに変えにくい支出です。まずは通信プラン、電気の使い方、食料品を買う店など、見直しやすい項目から確認します。
原稿の例では、毎月1,800円ほどの通信プランを利用していても、使い方によっては500円程度のプランで足りる可能性が挙げられています。
一項目では300円、600円という小さな差でも、複数の項目を見直して続ければ家計に変化が生まれます。大切なのは、一度に大きく削ることではなく、小さな改善を積み重ねることです。
4.資産と「持ち続けるほどお金が出るもの」を区別する¶
大きな買い物をするときは、その品物が購入後の家計にどう影響するかを考える必要があります。
ここでは、時間とともに自分の財布へお金を運んでくる可能性があるものを「資産」、購入後も継続的に支出が発生するものを「家計の負担」として考えます。
車は購入価格だけで判断しない¶
車を所有すると、購入代金のほかに、ガソリン代、保険料、駐車場代、税金、車検、整備費用などがかかります。新車は購入後、時間とともに価値が下がっていくこともあります。
ただし、暮らしや仕事に必要であれば、車を所有することには十分な意味があります。ここで大切なのは、車が良いか悪いかを決めることではなく、購入後の費用まで理解して選ぶことです。
一方、家賃収入を生む物件や、利益の一部を配当として還元する企業の株式などには、お金を生み出す可能性があります。ただし、収入や利益が保証されるわけではなく、価格下落や損失などのリスクもあります。
スマートフォン、高価な服、上位クラスの車などを買う前には、次の質問が役立ちます。
これは私を支えてくれるものだろうか。それとも、私がこれを支え続けるのだろうか。
楽しみのための買い物も、無理なく維持できる予算の範囲なら問題ありません。見栄のための支出が、将来に使えるお金を圧迫していないかを確認することがポイントです。
5.3か月に一度、純資産を計算する¶
貯金額だけでは、家計全体の状態を正確につかめないことがあります。資産を持っていても、同時にローンなどの負債があれば、それを差し引いて考える必要があるからです。
純資産は、次の式で計算します。
純資産=保有している資産の合計-借金の合計
たとえば、1,800万円のマンションを持ち、預貯金と株式が300万円、自動車ローンが420万円残っている場合は、次のようになります。
1,800万円+300万円-420万円=1,680万円
この場合の純資産は1,680万円です。
ななみは以前、純資産を毎月確認していました。しかし、株式や暗号資産は短期間で10%から15%動くこともあり、毎月の上下を追うことで不安が大きくなったといいます。そのため、確認頻度を3か月に一度へ変更しました。
大切なのは、一時的な値動きに振り回されることではありません。長い目で見たときに、純資産が少しずつ増えているかを確認することです。
6.3か月に一度、サービス料金やプランを見直す¶
契約中のサービスは、請求された金額をそのまま払い続けがちです。しかし、現在の使い方に合うプランがほかにないか、確認する余地はあります。
見直しやすい項目としては、次のようなものがあります。
- クレジットカードの年会費
- インターネットやスマートフォンの料金
- 更新時期を迎えるジムやヨガの会費
原稿では、企業が新規顧客を獲得する費用は、既存顧客を維持する費用の5倍から7倍かかるともいわれる、という見方が紹介されています。長期利用者であることを伝え、より合うプランや割引の有無を丁寧に尋ねる方法があります。
ただし、問い合わせれば必ず安くなるわけではありません。料金そのものを値下げできなくても、年会費の免除、プラン内容の変更、利用可能な特典などがないか確認することには意味があります。
3か月に一度、60分を使うと考えれば、1週間あたりでは5分にもなりません。定期的な予定として組み込むと、忘れにくくなります。
7.自分の知識と技能に投資する¶
株式や不動産だけが資産ではありません。長い人生で働き続けることを考えると、知識、技能、経験も大切な資産になります。
原稿では、大都市で30年から40年働く人の場合、生涯の給与収入が3,000万円から6,000万円になるケースが挙げられています。外国語、管理能力、仕事に役立つ資格などを学んだ結果、収入が10%増え、その差が長く続けば、合計で300万円から600万円ほどの違いになる可能性があるという考え方です。
ただし、講座や資格を取得すれば、必ず収入が増えるわけではありません。仕事内容や需要、本人の活用方法によって結果は異なります。
無料の情報から学ぶことにも大きな価値があります。一方、自分で情報を探し、信頼できる内容を選び、順番を整理するには時間がかかります。
1万円から数万円の講座で、ある人が10年かけて得た経験を10時間程度に整理された形で学べるなら、知識だけでなく時間を買うという見方もできます。内容、講師、費用、自分の目的を確認し、納得できる学びかどうかを判断しましょう。
8.少額でも早く資産形成を始める¶
資産形成では、最初から大きな金額を用意することだけでなく、運用する時間を確保することも重要になる場合があります。
原稿では、次のような比較が紹介されています。
- 22歳から10年間だけ投資し、その後は追加せず運用する人:元本1,500万円
- 32歳から始め、その後30年間投資を続ける人:元本4,500万円
一定の条件では、投じた元本が少なくても、早く始めた人の最終的な資産が大きくなることがあります。その背景にあるのが、運用で得た利益が次の利益を生む「複利」と、運用できる時間です。
もちろん、実際の結果は投資対象、手数料、値動き、運用期間などによって変わります。この比較は、早く始めれば必ず多く増えると保証するものではありません。
30代・40代・50代からでも「今」を出発点にする¶
始めるのが遅かったと感じても、過去に戻ることはできません。大切なのは、現在の年齢や家計に合う方法を考えることです。
原稿では、毎月6,000円や1万2,000円など、無理のない金額から始める例が紹介されています。カフェや外食に使っていたお金の一部を、将来のために回す方法もあります。
また、忙しい人の選択肢として、NISA口座を使い、全世界株式やTOPIXなどに連動する低コストのインデックスファンドを定期的に積み立てる方法が挙げられています。
株式に広く分散するインデックス運用では、長期的な期待収益率として年5%から7%程度が語られることがありますが、毎年その通りに増えるわけではありません。途中で大きく下落し、元本を割る可能性もあります。
投資をする場合は、生活に必要なお金まで回さず、無理のない金額で続けることが基本です。短期の値動きだけで判断せず、リスクを理解したうえで自分に合う方法を検討しましょう。
9.小さな成功をごほうびで祝う¶
節約や資産形成が我慢だけでできていると、途中で疲れてしまうことがあります。長く続けるためには、達成感を得られる小さなごほうびも必要です。
原稿では、次のような例が紹介されています。
- 初めて12万円を貯められたら、質のよいランニングシューズを買う
- 口座残高が60万円に達したら、短い旅行を楽しむ
- 手取りの20%を予定どおり貯蓄できたら、焼き肉を楽しむ
ただし、ごほうびに貯蓄をすべて使ってしまっては、目標から遠ざかってしまいます。達成を実感でき、次も続けたくなる範囲に収めることが大切です。
お金の管理は、短距離走ではなくマラソンのようなものです。一晩で豊かになろうとせず、小さな前進を何か月、何年と重ねていきます。
将来のために今を我慢し続けるのではなく、資産をつくる途中の人生も楽しむ。このバランスが、習慣を長く続ける助けになります。
お金が貯まる習慣についてのFAQ¶
9つの習慣をすべて始める必要がありますか?
一度にすべて始める必要はありません。本当の時給を計算する、自動振替を設定する、毎月の家計確認日を決めるなど、取り組みやすいものを一つ選びましょう。
先取り貯蓄は手取りの20%にするべきですか?
20%は一つの考え方であり、すべての家庭に適した割合ではありません。番組では10%から始め、余裕に応じて15%、20%へ増やす方法を紹介しています。生活費や収入の状況に合わせて調整してください。
50・30・20の割合を守れない場合はどうすればよいですか?
割合は家計を確認する目安です。生活費が高い地域などでは、必要な支出が50%を超える場合もあります。まず現状を把握し、通信費や利用頻度の低いサービス、楽しみのための支出に調整できる部分がないか確認しましょう。
貯金と投資はどちらを優先すればよいですか?
生活状況や近い将来に必要な資金、価格変動への向き合い方によって判断は変わります。投資には元本割れの可能性があるため、日常生活に必要なお金まで投じないことが重要です。
純資産はどのくらいの頻度で確認すればよいですか?
番組では3か月に一度を提案しています。毎月の変動が気になりすぎる人でも、四半期ごとなら短期的な上下だけに振り回されにくく、少し長い流れを確認できます。
まとめ|まず一つ、お金との付き合い方を変えてみよう¶
お金を貯め、将来の資産をつくるために、特別な知識だけが必要なわけではありません。今回の重要な判断ポイントは次のとおりです。
- 買い物の値段を、自分の労働時間に置き換えて考える
- 貯蓄は余ったお金ではなく、先取りと自動化で確保する
- 家計の割合は目安として使い、自分の状況に合わせて調整する
- 購入後も費用が続くものは、維持できるかまで確認する
- 貯金額だけでなく、負債を引いた純資産を見る
- サービス料金やプランを定期的に見直す
- 知識や技能への支出も、目的に応じて検討する
- 投資はリスクを理解し、無理のない金額で長期的に考える
- 小さな達成を祝い、続けられる家計管理にする
明日から9つすべてを始める必要はありません。「本当の時給を計算する」「自動振替を設定する」「今月のお金の流れを見る」のうち、一つだけでも行動に移してみてください。
まずは一つだけ選び、実際に行動してみてください。今回の内容を音声で振り返りたい方は、「ファイナンスおばさん・ななみ」 のポッドキャストもぜひお聴きください。
エピソードを視聴する¶
ご注意
本記事は情報提供・エンターテインメントを目的としたものであり、投資・金融 アドバイスを行うものではありません。投資に関する最終判断は、ご自身の責任 において行ってください。



