同じ給料でもお金が貯まる人は何が違う?10年後の資産を変える習慣

はじめに|お金が貯まる人の習慣を知れば、収入が同じでも未来は変わる¶
同じ年齢で、同じ給料とボーナスを受け取っている二人がいても、10年後の暮らしが同じになるとは限りません。一人は金融資産を着実に増やし、時間に余裕のある生活へ近づく一方、もう一人は高収入でも月末になると口座残高がほとんど残らない――。その差を生むのは、収入額だけではなく、日々のお金の使い方です。
同じ給料でもお金が貯まる人は、特別な才能を持っているわけではありません。支出を把握し、借金を避け、給料日に先取りで資金を確保し、残したお金を将来のために活用しています。
この記事では、ポッドキャスト「ファイナンスおばさん・ななみ」の内容をもとに、お金が残らない3つの原因と、資産を育てる習慣、今日から実践できる4つの行動を解説します。
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生活水準のインフレが高収入でもお金を残せない原因になる¶
収入が増えるにつれて支出まで膨らむ現象を、生活水準のインフレと呼びます。
月収20万円のときには定食や自炊で満足していたのに、月収が増えると高級レストラン、ブランド品、輸入車、広い住宅などを「今の自分にはふさわしい」と感じ始めます。昇給分と同じだけ生活費が増えれば、手元に残る金額は変わりません。
小さな固定的支出ほど見直す価値がある¶
例えば、毎朝700円のコーヒーを30日買えば、月額は2万1,000円です。1回の金額は小さくても、年間では25万円を超えます。
重要なのは、楽しみをすべて我慢することではありません。次のような「満足度に対して高すぎる支出」を見つけることです。
- 利用頻度の低い動画配信サービス
- 習慣化したデリバリーや外食
- 見栄のために持っている車やブランド品
- 毎年のように行うスマートフォンの買い替え
- 惰性で支払っている会費や有料アプリ
本当に裕福な人ほど、外見では資産額が分からないことがあります。稼ぐ力がサッカーの攻撃力なら、支出を抑える力は守備力です。得点が多くても、それ以上に失点すれば資産形成にはつながりません。
借金返済を優先すべき理由|高金利は未来のお金を奪う¶
お金を貯めたいとき、大きな障害になるのが消費のための借金です。特にリボ払いや高金利のカードローンは、返済額の一部が利息へ回るため、働いて得たお金を将来の資産として残しにくくします。
仮に毎月20万円を返済に充てる人と、同額を貯蓄・投資に回せる人がいれば、時間がたつほど差は広がります。前者のお金は過去の買い物を清算するために消えますが、後者のお金は将来の選択肢を増やす元手になるからです。
価値が下がるものをローンで買うリスク¶
自動車は購入後に価値が下がりやすいうえ、ローン金利、駐車場代、保険料、税金、車検代、燃料費なども必要です。生活や仕事に必要な場合を除き、「現金では買えないがローンなら買える」という理由だけで契約するのは慎重に判断しましょう。
住宅ローンなど、すべての借金を一律に悪いと考える必要はありません。金利、返済期間、資産価値、家計への負担を確認し、目的と条件を分けて考えることが大切です。
家計簿で「お金がどこへ消えたのか」を見える化する¶
お金が残らない3つ目の原因は、自分がいくら使っているかを把握していないことです。
「1回1,000円程度だから問題ない」と思っていても、昼食、飲み物、コンビニ、ネット通販などを合計すると、想定の2倍以上になっていることがあります。人は自分の支出を正確に記憶するのが苦手です。
キャッシュレス決済は便利ですが、現金よりも支払った感覚が弱くなりやすいと指摘されています。決済の手軽さによって購入時の心理的負担が小さくなれば、無意識の買い物が増える可能性があります。
支出記録は簡単な方法でよい¶
家計管理に複雑な表は必要ありません。紙、家計簿アプリ、Googleスプレッドシートなどを使い、次の項目を記録しましょう。
- 支払った日
- 商品・サービス名
- 金額
- 固定費か変動費か
- 必要な支出か、欲しいだけの支出か
記録の目的は、自分を責めることではありません。問題のある支出を見つけ、翌月の行動を修正することです。
複利を味方につけるには長期投資を早く始める¶
複利とは、元本だけでなく、それまでに得た利益も運用に回すことで、利益が次の利益を生む仕組みです。運用期間が長いほど、複利の効果が表れやすくなります。
例えば、20代から少額の積み立てを始めた人は、30代以降に始めた人より元本が少なくても、運用できる時間を長く確保できます。早く始めることの強みは、大きな金額を用意できることではなく、時間を味方につけられることです。
ただし、投資には元本割れの可能性があり、利回りは保証されません。生活費や緊急資金まで投資に回すのではなく、目的、期間、リスク許容度を確認したうえで、分散と長期保有を基本に検討しましょう。
先取り貯蓄は給料日の順番を変える仕組み¶
多くの人は、給料を受け取ったあとに家賃、光熱費、食費、娯楽費を払い、余った金額を貯金しようとします。しかし、この順番では「余ったら貯める」ことになり、月末に何も残らない可能性があります。
同じ給料でもお金が貯まる人は、給料が入った直後に未来の自分へ支払います。これが先取り貯蓄です。
目安の一例として、手取り収入の10~20%を別口座へ自動移動させます。最初から生活用口座に存在しないお金として扱えば、残った範囲で暮らす習慣をつくれます。
収入や家族構成によって適切な割合は異なります。最初から無理をせず、5%や月5,000円など、継続できる金額から始めても構いません。
資産と負債の違いを理解して、お金を生むものを増やす¶
ここでいう資産とは、将来の収入や価値につながる可能性があるものです。株式や投資信託、賃貸不動産、事業への出資、仕事に生かせる知識などが例として挙げられます。
一方、購入後も維持費や利息を継続的に必要とするものは、家計の負担になり得ます。高級車をローンで購入すれば、車両価値の下落に加えて、利息や維持費も発生します。
ただし、資産と負債は目的によって評価が変わります。車が通勤や事業に欠かせないなら、単なる浪費とはいえません。「持っていると格好よく見えるか」ではなく、「将来の生活や収入にどのような影響を与えるか」で判断しましょう。
お金の心理を整える|欠乏思考と豊かさの思考¶
家計を動かしているのは、数字だけではありません。買い物、貯蓄、投資の判断には、お金に対する恐怖や価値観が強く影響します。
欠乏思考は、二つの正反対な行動として表れる場合があります。
- 失うのが怖くて、必要な自己投資まで避ける
- 将来が不安だからこそ、今のうちに使い切る
どちらも恐怖が判断の中心にあります。必要なのは、無計画にリスクを取ることではなく、お金を人生の目的ではなく道具として扱うことです。
講座や資格、書籍などへの自己投資も、金額だけで判断してはいけません。内容、信頼性、回収可能性を調べ、「何を得て、仕事や生活へどう生かすのか」を具体化しましょう。
家計改善のために今日から始めたい4つの行動¶
1.毎月の予算をつくる¶
住居費、食費、光熱費、通信費、娯楽費などの上限を決めます。前月の実績を基準にすれば、現実的な予算を作りやすくなります。
2.消費のための借金を整理する¶
借入先、残高、金利、毎月の返済額を一覧にし、特に金利の高いものから返済方針を立てます。返済が困難な場合は、一人で抱えず公的な相談窓口を利用してください。
3.生活防衛資金を確保してから投資する¶
急な病気や失業に備える現金を確保します。そのうえで、無理のない金額を長期・積立・分散の考え方で運用します。
4.収入より少ない金額で暮らす¶
昇給しても生活費を同じ割合で増やさず、増えた分の一部を貯蓄や投資へ回します。重要なのは、いくら稼いだかだけではなく、いくら残し、残したお金をどう使ったかです。
よくある質問|経済的自由を目指す人の疑問¶
同じ給料でもお金が貯まる人とは、どのような人ですか?
収入の範囲内で生活し、支出を記録し、給料日に先取り貯蓄を行う人です。見栄のための消費や高金利の借金を避け、残したお金を将来のために活用します。
お金を貯めるやり方は何から始めればよいですか?
直近1か月の支出を記録し、固定費と変動費に分けてください。その後、給料日に自動で別口座へ移す金額を設定します。
先取り貯蓄のメリットは何ですか?
使ったあとの残金ではなく、最初に貯蓄額を確保できる点です。意思の強さに頼らず、毎月継続しやすい仕組みをつくれます。
借金返済と投資はどちらを優先すべきですか?
一般に、高金利の消費者ローンやリボ払いは返済を優先して検討します。ただし、金利や家計状況によって判断は異なるため、必要に応じて専門家へ相談してください。
投資はいくらから始めればよいですか?
生活に影響しない少額から始められます。金額よりも、生活防衛資金を確保し、長期的に継続できる設定にすることが重要です。
高収入なのに貯金できないのはなぜですか?
収入とともに生活水準が上がること、ローン返済が多いこと、支出を把握していないことなどが主な原因です。収入額より、手元に残る割合を確認しましょう。
まとめ|資産形成は収入額より毎日の選択で決まる¶
同じ給料でもお金が貯まる人と貯まらない人の差は、日々の小さな判断から生まれます。
- 生活水準のインフレを抑える
- 高金利の借金を減らす
- 家計簿で支出を見える化する
- 給料日に先取り貯蓄をする
- 生活防衛資金を確保して長期投資を検討する
- 見栄のための負債より、将来につながる資産を選ぶ
個人のお金の管理は、難しい数学の競争ではありません。自分がなぜ使いすぎるのか、なぜ投資を怖いと感じるのかを理解し、行動を仕組み化することが出発点です。
まずは今日、直近1か月の明細を確認し、給料日に自動で残す金額を決めてください。さらに学びたい方は「ファイナンスおばさん・ななみ」 をフォローし、毎月50万円の不労所得が人生をどう変えるのかを扱う次回エピソードもお聴きください。
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